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今年3度目の浅草演芸ホール 落語界には二つの団体が

先週11月29日、暖かい好天のもと地下鉄銀座線で浅草に出て、心からの癒しと笑いが得られる浅草演芸ホールを訪れ、新作・古典落語や漫才などを存分に楽しみました。
今年はこれで三回目の浅草演芸ホールです。(笑)

林家たい平さんがプログラムの表紙を描いています
目次

落語協会と落語芸術協会

ここ浅草演芸ホールの出演者は、「落語協会」と「落語芸術協会」に所属する芸人さんたちが、各月を上席・中席・下席と十日ごとに協会が入れ替わり、交互に出演するとのことです。


落語協会の構成メンバーは、概略以下の通り。
会長   柳亭市場
副会長  林家正蔵
常任理事に、柳家小さん・柳家・入船亭扇遊・林家たい平・柳家喬太郎と言った実力派
相談役には、桂文楽・林家木久扇・古今亭志ん輔などベテランが。

これに対し、落語芸術協会の構成メンバーは
会長  春風亭昇太
副会長 春風亭柳橋
理事に、三笑亭夢太郎・桂歌春・桂伸治・桂小文治・三遊亭遊吉・桂米福など。
参事には、桂米助・三遊亭小遊三などベテランが。
なお、近年亡くなられた、桂歌丸・三遊亭円楽も、この落語芸術協会に属していました。

「落語協会」と「落語芸術協会」の二団体の特徴は、
1) 落語協会は、いわゆる江戸落語の団体が戦後再発足したもの
2) 落語芸術協会は、関西の吉本興業がバックとなって、一世を風靡した柳家金語楼をメインとして立ち上げた団体で、関西の芸人も多数所属しています。

本日は「落語協会」の出しもの

前回の7月は落語芸術協会の番で、小遊三などの芸を楽しみましたが、今回は落語協会の番で下のようなプログラムでした。
入場したのが12時をすぎたところで、前の方の良い席に座ると、落語の弐つ目・鈴々舎美馬から、馬石・猫八・木久蔵・圓太郎と出しものが続きました。
漫才はにゃんこ・金魚のコンビでしたが、金魚ちゃんが「後期高齢者」と知って、そのエネルギーにびっくり。
馬風は80代半ばで車椅子での登場でしたが、まことに枯れた話を聴かせてくれ、春風亭三朝、小朝とベテランの落語を堪能したところで、少し早いが次の予定もあり演芸場をあとにしました。

二つの協会の芸を楽しもう

今年、楽しんだ浅草演芸ホールの出しものは、最初の2月が落語協会、2回目の7月が落語芸術協会、そして今回が落語協会とうまく順繰りにみることができました。
演芸の世界でも、いや演芸の世界だからこそか、両団体の間にもさまざまな確執があると聞きますが、我々楽しむ側としては良い意味で、お互いが切磋琢磨して芸を磨いてくれるのがありがたいですね。
どんな社会でも、適度な競争心がなければ安住してしまって、なかなか向上しませんよね。

できれば、次回は極寒の候の来年2月あたりに、今度は落語芸術協会の熱演を楽しみたいと思っています。(笑)

浅草演芸ホール

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