人生は六十才から
筆者が血圧を診てもらったり、血糖値を調べてもらうために定期的に通うクリニックには、下の写真のような面白い人生訓が壁に飾っています。
このクリニックに通い始めて15年。最初のころからお目にかかっており、すっかり古くなった感じですが、見るたびに「こういうふうに、生きることができれば良いがなぁ」と思っていたので、ブログでお見せする次第です。
いわく、「人生は六十才から」と、なかなか良いタイトルで、先ず「七十才でお迎えが来たら ”ただいま留守” と言え」
次に、「八十才でお迎えが来たら ”まだまだ早い” と言え}
そして、「九十才でお迎えが来たら ”そう急がずともよい” と言え」
「百才でお迎えが来たら ”頃を見て こちらから ボツボツ行く” と言え」 と続き、
このブログのメインテーマの「人生100年時代」をさらに上回る百十才で、「もう行くのを忘れた、と迎えの者に申し伝えよ」と、とぼけるのが味わい深い。
PPK運動が流行しました
人間、だれしも長生きはしたいものですが、ただ生きていると言うだけでなく、できれば足腰が立ち、頭もあるていどしっかりしたままで、すなわち健康寿命を長く持たせたいですね。
最近あまり言われなくなった気がしますが、ひと昔前までは、「元気でピンピン(PP)生きて、コロリ(K)と逝きたい」と願うPPK運動がもてはやされました。
人生100年時代を迎えて、PPK的生き方を改めて考えてみますと、先ずは何よりボケ防止が重要で、年をとっても、色んなことに興味を持つのが大事だなぁと思います。或いは、なにか夢中になれる趣味を持つのも、ボケるヒマがなくて良いのでは。(笑)
ベストセラーになった和田秀樹先生の「80歳の壁」によりますと、認知症は必ずやって来るし、認知症とはすなわち老化現象の一つとのことです。
ならば、できる限り認知症を遅らせるためにも、何かの趣味とか興味を持つのはとても良い対処法ではと考えます。
そのうえで、できるだけ自分で歩いたり、軽い運動を楽しめたりできる身体能力を長持ちさせる、すなわち健康寿命を伸ばすことがPPK的生き方ですね。
筆者の場合も、別のコラムで述べたように、糖尿病をかかえながらも血糖値をコントロールして、一病息災を実践中の身ですが、ピンピンコロリで人生を全うできるよう、これからも旅行・ゴルフ・読書・映画・スポーツTVと欲張りの、趣味や興味を持ち続けたいと思っています。
現実をみると
とは言うものの、果たしてどれくらいの人がPPKの恩恵に預かることができるのでしょうか。
よくよく考えてみれば、ある日ポックリと言うのは普通の生活では極めて稀ですよね。
たまに、「昨夜も元気に笑いながら寝床に入ったんですが、今朝になっても起きてこないので見てみたら、穏やかな顔で大往生でした。」なんて話しも聴くことはありますが、百人に一人か二人の本当に稀な話しで、心身とも老いを迎え、体のどこかが悪くなり介護、看病を受けながら遂に、、と言うのが普通です。
と言うことで皆さん、現実的な話としてPPKを理想としつつも、できる限り長い期間を自分で歩き、自分で判断できるよう努めるとともに、それが叶わなくなったら、家族や介護の人に感謝しつつお世話になるのを目標としましょう!
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