NHKの健康番組を見て
筆者はNHKの健康番組「東洋医学ホントのチカラ」を見るまで、何十年にわたって、朝の起きたてと夜ベッドに入る前に、冷蔵庫で冷やした水を、大きなコップに一杯飲んでいました。
特に科学的な理由も根拠もなく、単に冷やした水をお腹に入れたら、胃腸が活発になって便通が良くなるだろうと言う、いわば思い込みでしたが。
ところが、この番組では、便秘に苦しんでいる人にはお白湯が良いと言う。
NHKでは実際に、便秘で悩む12人の人に協力を得て一か月間、起床後と就寝前に60℃くらいのお白湯を200cc飲んでもらい、その効果を調べたら、12人全員に改善がみられたと。
この番組での、お白湯の効果と注意事項についての説明を引用させていただくと、だいたい以下にまとめられます。
まず、「白湯を飲むと身体に良い」という考えのルーツは、5千年以上前からインドに伝わる伝統医学
「アーユルヴェーダ」にあると言われている。
温かい白湯により、胃腸が温まることで消化管の活動、蠕動運動が活発になる。
水分を摂取することで、便が柔らかくなる。
便秘の原因の一つにストレスや緊張があるが、温かい白湯を飲むことでリラックス効果が得られる。
以上のような効果が期待できる、という説明とともに、注意すべきポイントとして、次のような点を挙げています。
温度は50〜60度が最適で、ヤケドにはくれぐれも注意を!
飲み過ぎると「水中毒」になるリスクがあるので注意を。
便秘には重大な病気が隠れているケースがあり、白湯で症状が改善されても、自己判断で
服薬や治療を中断しないように!
そして、今回の調査はあくまで白湯の可能性の一つを示したもので、誰もが同じような
効果が得られるとは限らない、と述べられています。
早速、実践してみた
筆者も寄る年波には勝てず(?)、歳と共に胃腸の動きが鈍くなってきているのが実感され、この番組を見て直ぐに、これまでの冷水から180度転換して、お白湯を呑んでみようと思い立ちました。
本日現在(2023年11月)で、冷水からお白湯に切り替えて約10カ月になりますが、結論として、そんなに極端な違いはないが、確かな違いを感じるのは、冷水を常飲していたころに比べ、内臓の調子と言うか、胃腸がホンワカとして、良い感じになっているという点です。
もちろん、気分的なものも大いにあろうとは思うが、胃腸の調子には気分の持ち方も大いに影響すると言われているから、
いずれにせよベターな結果となっていることは確かです。
また、数字的なものは挙げられないが、確かに言えるのは、お通じもそれなりに改善しています。
もちろん、筆者のように気分的なものもあるとは思いますが、どうして冷水より白湯がそう感じるのか調べてみたら、人の体温は36度台が常態だが、内臓部分はそれより1度ほど高い。
すなわち、暖かいお白湯を飲むことにより、胃腸などの内臓が温められて、元気になるわけですね。
そう云えば古来中国では、水分は温かくして摂るという習慣がありましたが、これも内臓をいたわると言う考え方が、古くからの体験に基づいて根付いていたからでしょう。
筆者も50年ほど前から、仕事で中国に何度も行ったが、最初のころはビールでさえ冷やさずに常温で呑むので、閉口したものでした。
もっとも最近は中国でも、ビールは冷やして呑むのが当たり前になっているようですが。(笑)
一度試されたら! 魔法瓶もお役に立ちますよ!
このブログをご覧になっている読者の方で、まだお白湯を飲む習慣がない向きには、一度試してみられたらとお勧めします!
便秘に限らず、精神的な安定感、ストレスの緩和にも有効と言われており、「日々是良き日」を実践されるうえでも、お役にたつと思う次第。
そうは言っても、その都度お湯を沸かすのは面倒だなぁと思われる方に、是非お勧めしたいのは魔法瓶の活用です。
我が家でもお白湯を飲み始めて以来、「像印」の480cc入り・中サイズの魔法瓶を手に入れ、愛用しています。
話しは変わりますが、日本の魔法瓶の性能は世界的にも一流で、今年7月か8月ごろ米国の最大手日刊紙「ニューヨークタイムス」の特集で、日本製の魔法瓶「象印」が第一位となっています。
具体的には、我が家では先ず起きた時に、前日の夕方6時ごろに沸かした、お湯を入れた魔法瓶からお湯を注いでゆっくり飲みます。魔法瓶メーカーの効能書きには、「95℃のお湯を入れて6時間後でも66℃近くの温度が保たれます」とあるが、実際に12時間後でも50℃以上保たれており、充分お役に立ってくれているので、面倒も省けて、毎日とても楽に継続できます。
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