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逆さ地図 日本を大陸から見ると 

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地図をひっくり返して見ると風景が違うよ

小学生時代に初めて日本地図に触れて以来、子供のころから地図とは南側を下に、北側を上にして地図を見るものでしたね。

しかし、筆者が1998年から足掛け10年間、環日本海貿易の振興事業に携わらせてもらった時、初めて大陸側から日本海を、そして日本列島を見る、北側から南側を眺める、いわゆる逆さ地図を見て、同じ地域を違った角度からながめると、こんなにも違う感覚が生じるものかと、或る種の感慨が湧いたものです。

極東地域の逆さ地図

因みにぜひ一度、皆さんの手元に世界地図を広げていただき、極東部分を上下さかさまにして、大陸のシベリア地方から太平洋に向かってザクっと見てください。
あるいは、地球儀をお持ちなら、地球儀の北極部分を手元にして、ぐるりと廻してユーラシア大陸から日本列島を見ていただきたい。
日本列島はいかに大陸の延長というか、日本海を内海にした大陸の外苑部分となっているか、改めて感じられると思います。

大陸側から日本列島を見た、いわゆる逆さ地図は
富山県が一部300円で販売しています。
興味のある方は下のブログにリンクしていただければ
販売所、入手方法がわかりますよ

https://www.pref.toyama.jp/1510/kensei/kouhou/kankoubutsu/kj00000275.html

日本列島が逆「く」の字になった理由

ところで日本列島はなぜ、逆「く」の字になっているのでしょうか。

5千万年前から2千万年前と言うから、恐竜が絶滅の危機に瀕したと言う6千万年前よりはずっと近い。それでも気の遠くなるような大昔に、地殻プレートの運動で、それまで内陸の湖だった大きな窪みが、現在の日本列島にあたる部分が弧状に大陸から分離するとともに太平洋と繋がりました。
その窪みが1500万年前には日本海となり、同時に東日本側と西日本側が観音開きのように回転しつつ大陸から離れて行き、ついに500万年ほど前には一度離れていた東日本が西日本側に圧縮される形でくっ付いて、隆起した結果として峻厳な日本アルプスを形成しつつ、現在のような「逆くの字」型の細長い形状になったと言われています。

高校時代に「地理」の時間に習った、日本列島のフォッサマグナは、この東日本側と西日本側がくっ付いた時に
衝突したエリアで、日本海側は新潟県の西端から中央に掛けて、太平洋側は静岡県中部から千葉県西端に掛けての幅広い緩衝地帯でのことです。

時には「逆転の発想」も大事ですね!

我々はともすれば、常識というか固定観念にしばられますよね。しかし、時には固定観念を破る逆転の発想も大事だと思います。
たとえば、この逆さ地図の発想もそうではないかと思うのです。
もちろん、軍事専門家などなら、昔から極東をこのような角度から眺めていたに違いなく、また極東ロシアとか朝鮮半島に住んでいる人々にとっては自然と頭に入る構図でしょうね。

同じようなことが、他にもいろいろ考えられます。
普段当たり前に感じていること、当然として受け止めていることなどを、違う角度から見てみる、考える、と言うことも、案外面白いのでは。もしかするとそこから新しい発見、斬新なアイデアが出てくるかもですね!

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